迫田司:「よそもの」は、「当たり前」から「「素晴らしい」引きだす
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迫田司さんは、高知県四万十市で自ら田んぼで米を作りながら、デザイン事務所「サコダデザイン」を設立し、地元産品の商品企画・デザインを手がけています。
四万十に伝えられる豊かな生活や知恵を引き継ぐことの大切さを感じ、その場として無料ゲストハウス「木賃ハウス」を主宰。迫田さんが考える「引き継ぐ」とはいかなる事なのでしょうか。
四万十に残る村落共同体
元々中山間と古いものに興味があり、カヌー好きに乗じて高知県四万十市(旧西土佐村)に移り住んだ迫田さん。
迫田さんが暮らす旧西土佐村一ノ又地域では、川を中心とした暮らしが人々に根付いています。、しかし、一つのの職業で食べられている人はほとんどおらず、林業、農業、漁業なんでもやるため「持ち寄り家計」と呼んでいる暮らしをしています。
それは、人々の協力を生むことでもあります。「村落共同体」のような活動が依然として残ると迫田さんは、言います。
引き継ぐために「よそもの」できたこと
四万十の暮らしをする中で、外から来た者として「圧倒的な豊かさ」を強く感じると同時に、地元の人たちは、それが価値あるものか、とうことに気付いていない、と迫田さんは感じました。そこで、自らの「デザイナー」という職を活かして、伝えていくことの必要性を感じたといいます。
迫田さんは、四万十での暮らしを送るために培ってきた先人の知恵を蓄えた先輩や後継者は減っているという事実も感じました。そこで、自らその経験を体得して引き継いでいきたいと考えたのです。
迫田さんは、「こうした経験の体得と引き継ぐことをもっとみんなで感じることはできないか」と考え、それを体験できる宿を作ろうと、自宅を改造し、「木賃ハウス」という、無料のゲストハウスを開設しました。
これが有料の宿とは違い、地元の生活をするのだから、地元の方から教わることも多くなります。そんな生活をしていくなかで、自然と交流が生まれ、ここで暮らすための知恵を身に付けていくのです。
迫田さんが考える「よそもの」の存在とは?
「よそもの」である迫田さんだからこそ、四万十での生活というものが本当に素晴らしいものであり、価値のあるものだと気づいて、それを後世に伝えていくべきだ、という活動が生まれてきました。
地元の人々は自分達のもつ生きるための知恵があまりにも当たり前過ぎて、その価値を認識していなかったといいます。
「よそもの」の存在は「当たり前なこと」から「「素晴らしいこと」引きだすもの。それは地域に溶け込む努力があってのこと、ということは忘れてはなりません。
この記事は、農業ビジネスデザイン学部の迫田司 / Tsukasa Sakoda 氏の講義より編集致しました。
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